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第2章三亜へ

文字数:1714    |    更新日時: 28/08/2025

ないかのうちに、義姉が

うのに、義妹に新婚旅行の手配を

ばかりに一家の主然とし

ら、今回の新婚旅行の費用は全額お前が持て

せたように、私を意のままにできる

今住んでいるこの部屋は、

た。しかし、兄が結婚を間近に控

涙ながらに、まずはこの家の名義を

認したら、すぐに返し

「家族だから」という言葉の圧力に

は口を揃えてこう言った。「家族じゃないか。

れたらどうするつもりだ? お前

白いじゃないか、家族の絆がた

いう名の足枷にはめられ、私は二

るどころか、断ち切ることも

、雨の日のじっとりと湿ったシャツのようだった

は、ただ私を「家族の情」で縛りつけ、血の繋が

私が逃げなければならない?この人生では、彼

せた。「わかったわ。三亜への避暑旅行、私が手配

と顔を輝かせ、意気揚々と部屋

に、またあの偽りの笑みを

いて熱中症にでもなったらどうする。俺も母さんも心配

その見え透

で民宿を経営している

部屋おさえてもらい、その上でネットに表示

た。三亜に降り立った途端、焼けつくような熱

りも異常だった。それでも私

なんだか、こっちの方が家より暑くない

前の人生と寸分違わ

のよ。知らないなら、でたらめを言わないでちょうだ

の言葉遣いは幾分か和らいでいたが、その声

な旅行客がその言葉を聞いている

目に涙が浮かんで

ことなどできるはずもなく、

矢面に立つことはない

義姉は部屋を一目見るなり、チェ

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