黒木徹は手慣れた手つきでハンドルを握り
ていた。だが別荘の中に足を踏み入れると、
歩み寄った藤原晴樹が小声で尋ねた。「ここ、気に入ったか
がここを気に入らないなら、そっちだって気に入るわけないじゃ
来て、少しだけ緊張がほぐれて