、空には星々
更けてからだった。墨を流したような濃
石のベンチにちょこんと座っていた。
門の方向をじっと見つめている。まるで、大
囲は静まり返り、時折聞こえる虫
には全く構わず、ただひたす
耳に届き、続いて見慣れ
背に、伊藤