カサカサと震える。 世界が、音を立てて崩れていくような感覚に、凛は襲われた。 同じ頃、都内を走る防弾仕様の車内で、暁のスマートフォンがけたたましく鳴り響いていた。特務秘書の吉田亮介からの緊急着信だった。 「社長!高橋凛の医療記録の件