責と健
り出し、ゆっくりと自分の指先を拭った。そして松葉杖を突き、規則的な音を個室に響かせながら、一歩また一
瞥が、彼をその場に縫い付けた。動けない。昨夜、静の残り香に縋ったあの時間が
元を鷲掴みにした。負傷を感じさせないほど素早く正確