条件を
力をわずかに抜いた。賭けに勝ったのだと確信し
残した五百ミリリットルのペットボトルを取り出した。半分ほ
く振ってみせた。ちゃぷんと澄んだ水の揺れ
呼吸が目に見えて速くなり、時空を隔てていても、
瞳を細め、落ち着
も渡せるわ。その代わり、
が切れたのかと凛が眉をひそめた頃
るいは……黄
染みがないが、「黄金」という二文字が、現実
である鼻先を指で軽くこすりなが
言ってるの? これ、ただ
通だ
笑と信じがたいよう
、放射能に汚染されていないきれいな
食糧難――男の短い言葉から、向こう側の世界が置かれ
場所には、黄金がそこら中
のを抑えきれず、凛
が、旧時代のガラクタや貴
声音には、黄金に対する価値など微
どくんと心臓が
て向こうでは石ころ同然の黄金が、こちらでは人生を逆転させる莫大な富になるのだ
ほど水の入ったペットボトルを
水は、私からの誠意
越えた瞬間、あの傷だらけの大きな手
いよう、慎重に加減されていた。ただ受け取る際に、男の
、指先に残った焼けるよう
くと喉を鳴らして水を一気に飲み干す音が聞こえてきた。あまりに急い
え、男は深く抑えきれ
い。本当
り抜けてくる。凛は自分の耳たぶがじんわりと熱くなるのを
ら取引するなら、名前
りも少しだけ力の戻った、低
見歩
受け取ったんだから、今度はそ
を差し出し、手の
くつか響く。だが次の瞬間、渦の向こうで耳をつんざくような警
…! 少し待
銃声と、何かが引き裂かれる生々しい音が立て続けに轟いた。凛は思
止み、再び死のような静寂と、
の……大
近くへ這い寄り、
には
に濡れた高見の手が渦から伸びてき
クレスだった。汚れの隙間から、薄暗い部屋の照明を反射して、本物の黄
両手で拾い上げた。指に食い込むずっしりとした

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