顔を背けた。端正な顔に、瞬く間に細
らすと、憤慨する榎本星奈に向き直った。
階だ。星奈は自分の声が藤井海渡や志
も聞けたものね、さっきのはどういうつもり? 私が
め、まっすぐに彼女の視線を受け止めた。彼の心には苦
け、彼女はこ