img 最凶の狂犬令嬢と、猫かぶりな摂政王様  /  第2章縁を結ぶ | 100.00%
アプリをダウンロード
閲覧履歴

第2章縁を結ぶ

文字数:3627    |    更新日時: 今日00:02

、はっとする

く、蘇清叙(そ せいじょ)

せえ……そうすり

それでも、彼の胸には、

いる以上、そう易々と

嘲笑うかのように、唇の端

振り下ろされた刃が

賊の喉笛を容赦

き、血を滲ませた唇で掠れた声を漏らした

ならば、時の無

刀を納めた。その手慣れた動

息を呑

そなたを陥れんとしたか

、低く重みのあ

いたのは――まるで名工が彫り上げた

らざるものがある。だが、両脚に不自由

手繰り寄せた。瞬時に

過ぎなかった。だが、数々の戦功により先帝から摂政王の座を命じられ、現皇帝を補佐する男。 し

失ってしまう。それ以来、朝廷の政に

うな場所で彼に

主の記憶が告げる裴玄褚は、辺境で本朝の国土を守り

去り、清叙はいつも

れておりましょう。誰であるか判然とせぬならば

としていたが、隠しきれ

けによらぬとは、このことか。か弱い令嬢

から馬蹄の音

そめた。(――もう来

い。しかも先ほどの一部始終は、目

ていた。もし、この「摂政王」という巨大な後ろ盾を得られれ

悟を決め、玄褚を見据えた。「晋王殿下。わ

先で車椅子の肘掛けを軽

かすかな笑みを浮かべ、言い切った。「

間、向かいに立つ小五

叙に向ける。その瞳には

沈み、興は失せ

たが、これもまた手

「善き兄君」たる帝か――そ

であったことは周知だが、かつて鬼医に師事し医術を学んだことを知る者は少

たままの玄

されて

てが正しければ、王爺のおみ足を蝕むは寒毒なり。夜ごと、万の

礼者

鋭く声

ひと息置き、半歩踏み出した。そ

うのに、玄褚の手は骨の

と、玄褚は反射的に振り

彼は、ふと何か思い当たったように目を細め、

抜き放ち、目の前

見せれば、その刃は容赦な

経を澄ませ、脈の運

きませぬ。されど、やがて下半身より徐々に体の自由を奪いゆく。ついには――毒

。「王爺、わたくしの申し上げ

のわずかに揺れた。

ささかの

第に近づき、林を貫いて彼

う。真の狙いは、賊に辱められた清叙の姿を

じっと見据え、そして命じる

っ、

、主君の眼差しに押し黙り、踵を返

山賊たちの骸を引きずり去り、地

た馬車を除けば、あたり一帯には、何事

た。(……ふふ、やはり話の

にも横転いたしました。御者は崖へ落ち、命を落としたようにございます。王爺がお助けくださらなければ、わ

た。「……よかろう。そなたが厭わぬ

いたのは、そ

玄褚の馬車

の者たちは、どうや

な作りで、二人が乗っ

出した。「余を治せる

。一度誓いしこと、必ず

静かに

に動揺の色はなく、彼女の言

深窓の令嬢と聞くが、その医術はどこで身につけた? 余

んでござ

についてはお答えいたしかねます。 ですが、王爺がわたくしをお救いくださった――それ

治療の手

し申すが、お集めになるにも時を要することでございましょう。かつ、長年毒に侵されたる御身

笑みを浮かべた。「

清叙の命を守らねば治療も続かない。

唇をかすかに吊り上げ、

紙を運ぶと、清叙は迷い

ばし、やがて侯爵府の

者たちより、先に屋

じけなく存じます。王爺のおみ足

馬車から降り立った。そして、振り返ることなく、

前章
次へ
アプリをダウンロード
icon APP STORE
icon GOOGLE PLAY