景吾は、固く閉ざされたままの浴室のドアを見上
とした、その瞬間。ドアがわずかに開かれ、濡れ
胸元に露わになった肌に一瞬目を落とし、
掴んだ。彼は目を伏せ、薫乃の空気に晒された細く
んでいなかったが、その声にはかすれた響きが混じっ