ヤツが、高嶺の花の篠崎美人
つ、手汗でベショベ
せに身の程知らずだ
が、成宮浩輔の顔
して馬鹿にされて
、これが篠崎沙織の誕生祝いの席でなけ
輔の心情など気にか
るコーチの表情が険しくなり、
った。「みんな、こんな貧乏人は放っておこうぜ。篠崎コーチの誕生日がしらけちまう。ほら、みん
河は達成感に浸りながら、これ見よが
洗練されたデザイ
く綺麗な香水
したものなら、安
の輝きに目を奪われ
定香水じゃない?一本
たが、あまりに高価で手が出せずにいたの
わぁ
水など、学生にとっ
は美女が自分の味方をしてくれる状
に言った。「成宮も篠崎コーチにプレゼントを
、来た時にコーチ
篠崎沙織に向けた。「篠崎コーチ、俺からの
レゼントの値段を比べるのはやめましょ
かかせまいとしているのだと、浩輔は分かっていた。かつ
の贈り物が誰にも負け
い」 浩輔は再び、今度は揺るぎな
表情を浮かべながら、バッグの中からラ
ギフトボックス。その表面には、きら
は水を打ったように静ま
なんて
受け取ったときはよく見ていなかったが、
スだけでも、美し
唖然とし、大河も呆
何かがお
たんだ?くそっ、やけに綺麗じゃねえか。篠崎コーチのために
面白くなく、とっさに思いついた
んて重要じゃないわ。
意し、中身は大したものではないのだろうと察し
問題なら、開けてみ
らせ、出し抜けにその箱をひったくる