りを背にした安律の端正な顔があった。思わず息を呑むほ
とっていた。ぴたりと体に合った仕立てが、広い肩と引き締まっ
、月明かりを受けて淡く光っている。その冷
うしてこの人はこんなに綺麗なんだろう」と
見て、安律の瞳の奥
が悪い