弟に妹のそばについているよう寝室で待たせ、自分は傍らで年長者たち

箋は銀一両だけいただければ結構

ろくに治せもしなかったくせに、よく

燃やしていた。 「この小娘が。誰がお前に上野先生なん

かせていません。村の方々が私たちを

れて、意識もなくて、目覚めるかどうかも分からないのに……ううっ、お祖母様、あ

願し、額が腫れ上がるほどだった。今

、誰が弟や妹の面倒を見るんだ？」 太郎

次に篠原家の家長に哀願し、さらに村長に向き直っ

た者がいなければ、村長としてこ

は篠原家の血筋なのだぞ。お前は上野先生の医療費と、あの処方箋

費を払う金だってないんだから。 そのことは最初から上野先生にも言ったんだ

終わった途端、これほど無情にも医療費の支払いを拒否なさると

首に刃物を突きつけられたっ

郎が大声で彼

てください。お願いしたいことがあ

捉え、自らの

彼女に話すよう促した。 「村長さん、伯父様。あなた方も私と弟妹の暮らしぶりはご覧になっていると思います。両親が亡くなって

な表情で篠原大奥様を見た。家に金がないわけ

る」 剛志は頷き、

だ幼く、自分の力で生きていくこともできません」 詩織は核心を突いた。 二人の嫁と姑は、驚いて顔を見合わせた。もし詩織が出ていけば、病人

お考えになりませんと」

であろう大問題に気づき始め、

病は、あんた本当に

できません。二、三日で目覚めるかもしれませんし、二、三

た。それはつまり、一生寝

そっと涙を拭うと、篠原大奥様に向き直り、声を張り上げて尋ねた。

ないんだ」篠原大奥様は、誰も自

を払ってくださらないのな

をぴくぴくさせた。この小娘に医療費を払う才

って言った。「上野先生、紗奈の医療費を、ひとまずツケにし

上野先生は、この件をそう簡単には済ませたくなかった。そうしな

で結構

なさるおつもりで？」上野先生は

させていただき

様はすでに私を津田家に売りました。遅かれ早かれ、幼い弟も売り払うおつもりでしょう。ましてや意識のない紗奈の面倒な

が。お前たちを

うとは。 今日ここで宣言する。このわしが生きている限り、お前が三男一家の

間違ったことなんてしてないよ。子を売るなん

ど貧しいからだ。だが久美、お前は美味いものを食い、良

よろしいのでは？自立したところで、結局は障害のある人の

て弟と妹の面倒を見るつもりだ？」 太郎もその問

ついては、必ずやり遂げます。 たとえ私が津田家に買われていったとしても、同じ村の中

はひとまず美辞麗句を並べ

った。あの家には学識豊かな教養人が

に事情を理解した。 たとえ自分が子を売らないと約束させた

なりたいのですか？」 希は姑がためらうのを見て

を見たがる人なんていません。少なくとも私はお断

支払ってくださるなら、自立の話はなかったことにしま

たいって言うなら、兄さん、好

の無駄でしかない。 翔太はまだ幼くて働けず、今すぐ売ろうにも太郎が絶

だな、久美？」太郎

あ

三男一家の分家にあたり、証

うやく結論が出た。外ではまだ多

や妹を売り払う権利もなくなるし、家のために働かせることもできな