恵梨香
北高校へ行かなければならなかった。今や誰もいないキャンパスを歩いていると、懐
莉緒は、正面玄関のそばに立って写真を撮っていた。彼は彼女のスマホを持ち、彼
うとするたびに、いつも唸り声を上げて文句を言っていたのに
が心の中を