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モテが止まらない、狼隊長
都市
北方から来た一匹の狼だった俺が、なぜか五輪落選の補欠選手に転生していた。 「彼らは這ってるのか?なんでこんなに遅いんだ?」 観客:「あの人、エンジン積んでるでしょ!? 速すぎて意味わかんない!!」 国家代表の短距離コーチ:「種目転向だ。これは逸材だぞ!」 本来なら代表落ちした時点で、自らチームを去るのが普通だった。 でも、親善試合で途中出場した俺は――独走で走り切り、次々とトライを決めまくった。 それからは連戦連勝。ついにはキャプテンの座まで駆け上がった。 オフシーズンには、なぜかリアリティ番組に引っ張り出され―― ネット民:「誰か助けて!声と顔
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捨てられ妻、敵の将に奪われて
短編
敵対する部族のアルファに囚われたその時。 彼はちょうど運命の番と日の出を眺めていた。 誘拐の報せを受けた彼は、淡々とした声で言い放つ。「縛っておけ。少し痛い目を見れば、もう俺に縋りつくこともなくなるだろう」 生死の瀬戸際、選択肢は残されていなかった。 私は敵対部族のアルファに縋りつき、震える声で囁く。「お願い……殺さないで。なんでも言うとおりにするから」 ようやく彼が私を思い出した時には――敵方のアルファが眠り込んだ私の横顔を見下ろし、笑みを浮かべていた。「遅かったな。今の彼女は、とてもお前について行ける状態じゃない」
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捨てられた妻に、今さら狂ったように求められても
短編
彼のルナになって5年、私はまだ処女だった。 だが、嫁いで3年も子を授からなかった姉が部族に追い返された後、彼は突然「狼の子を作ろう」と言い出した。 私の狼はずっと彼の冷淡さを感じ取っていた。考えを重ねた末、彼と腹を割って話そうとした矢先、彼とベータの会話を聞いてしまった。 「彼女は俺を救うために体を傷めて、もう子を産めない。あの部族でルナの座を守るには後継ぎが必要だ。彼女をこれ以上苦しませるわけにはいかない」 「もう一人の女の子宮の方が、アルファの血を継がせるのにふさわしい」 「彼女の代わりに狼の子を産ませたら、一生かけて補償する。俺の後継ぎを産ませ、真のルナにし
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病に堕ちたアルファの哀願
短編
彼は銀毒症にかかっていた。その伴侶である私は、 このとき月光石の婚戒を打ち砕き、《伴侶契約解除申請書》を彼の顔に叩きつけた。 「私は、もうあなたを伴侶として受け入れない」 私の内なる狼は、満足げに喉を鳴らした。 彼の両目は赤く血走り、苦痛に耐えきれず膝を折る。 「……ごめん、愚かだったせいで病にかかってしまった。努力して醜くならないようにする、負担にもならない」 「どうか、どうか俺を見捨てないでくれ。すべてを捧げるから……」 彼は私の脚にすがりつき、必死に懇願する。 まるで私がいなければ生きられないかのように。 かつて誰もが畏怖し崇めた存在が、い
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余命66日の妻を裏切った夫
短編
「おまえみたいに弱い狼は、ゴミでも食っていろ」 義父は、自分の精子まみれの果皮を無理やり食べさせようとしてきた。 必死に抵抗して逃れようとしたが、両手を折られてしまう。 涙が目に溢れ、胸の内は恐怖と絶望でいっぱいだった。 「やめろ!」 そのとき、聞き慣れた力強い声が響いた。 いつの間にか部屋の入口に立っていた男の顔には、怒りが浮かんでいた。 それは圧倒的なアルファだった。 義父は一瞬たじろぎ、すぐに私を放した。狼狽の色が瞳をよぎる。 私はその隙に逃れ、ふらつきながらも男の背後に身を隠して震えた。 「どうして自分の娘にこんなことをするん
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裏切りの指輪と、私のα
短編
アルファの誕生日宴の夜、彼はひとりの女を連れて戻ってきた。 かつてのつがいであり、そして彼を徹底的に捨て去った女だった。 彼は世界すべてを私に差し出すように見せながら、同時にその女を狂ったように苦しめ、水牢にまで投げ込んだ。 けれど――結契の記念日、私は見てしまった。 部屋の中で、彼があの女を抱きしめ、印を刻んでいるところを。 「まさか、私の手でまた躓くなんて思わなかったでしょう? もしも“ルナ”に見つかったら、どうするの?」 「今こうしているのは、ただあんたを罰するためよ」 あの女は小さく笑い、振り返って、扉の外に立つ私を見た。 「自分のアルフ