警察小説

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完結
妹に罪をなすりつけられて、私だけが殺された日

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短編

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暑期バイト中、理不尽すぎる客に熱々のミルクティーをぶっかけられ、店の機械まで壊された。 なのに、店側は客の肩を持ち、弁償の名目で私の給料を丸ごと差し引いた。 納得がいかず抗議に向かったものの、道中で大型トラックに轢かれ、無残な肉塊と化す。 ――気がつくと私は、あの客にミルクティーをぶっかけられる瞬間に戻っていた。

私が死んだ日、彼は笑っていた

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裁かれぬ凶行

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