た。 しかし、筆を動かした形跡はなかった。 時は二十年以上も経っており、朝比奈拓真はもうすぐ五十歳になるが、彼の顔には時の流れを感じさせない。 相変わらず、非凡なほどの美しさを保っている。
な様子を見て、思わず幸せそうに微笑んだ。