いつもどおりの時間に
この時間に必ずふたり
たのは、久我清乃がゴミ箱に捨てたままの食材だった
それなのに、久我清乃から
五分おきに着信が入っていたものだ。それ
せいで、時間の感覚が鈍ってしまった。
ら、寝室のドアをそっと開ける。ベッ
夜は会議が長引いて、電話したら起こし
りだった。だが、路井晟の言葉を聞いても、
けないでしょ。 先に行って
りつめていた心が、よ
に軽く口づけし、目尻
し寝てていいよ。夜は、君の誕生日
いけど、午後には運転手を向かわせ
られた頬を、嫌悪感を込めて何度も何度も拭う。真っ赤になるまでこ
時間を確認したあと、ま
ましが鳴るまでの限られた時間を、彼
晟が持ち去ったのだろう。テーブルの上には冷えきった朝食が
らの返信がないことに苛
路井晟に「邪魔するな」と釘を刺されてもいた。で
た。薬指に残ったそのくっきりとした跡が、刃のように視界を
一通の書類が置かれていた。久我
としたそのとき、月島るかからメッ
当に我慢強いのね。旦那に
は誕生日だっけ?路井晟がどんな風に祝ってくれるか、楽しみにして
うとしたその瞬間、路
りそうなんだ。郊外に行かなきゃいけなくてさ。帰りが遅くなっ
。今度は何時間?一
も言わなかった。こんなことを気にしても
、頑張って。私は
かない様子だった。こうして文句ひとつ
って説明すれば、彼女は気に
いな。愛してるよ!ち
のまま彼の番号を着信拒否に設定
と会いたくない。誰
さんから電話
きて。車、もう家の
おばさん
胸の奥には、悲しみも怒りもなかった。た