紀伊理紗の耳裏の髪を
わせたような跡が、艶め
か」理紗は耳に触
頬をなぞる。「理紗は小さい頃から聞き分
紗はぞっとした。うつむき、か
の」美桜は理紗
首筋を確かめた。うまく隠せて
に入ると、美桜が使用人の坂本
帰国してから