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回も約束を破られた. 店の記念パーティー当日, 彼は新
パーティーは中止だ.
うに私を見つめる. 足首には, ほ
誰もが知っていた. このパーティーが
う言って, 私の好きなものすら知らないくせ
全に冷え切った私は, 完
数日かけて作り上げた特製のウェデ
ーは, 中
間の愛の終わり. 私はすべてを
1
奈 P
私との約束を, いや, 私たちが5年間かけて築き上げ
と, 私への同情が浮かんでいた. 彼らは今, 私の両親ではなく,
い. それでも, 私は最高のケーキを作るために, 震える手で卵を割り,
結愛の笑い声に耳を傾けていた. 新人のアルバイト, 小
夫? 顔色,
田瑞貴が, 心配そ
こんな大事な日に, また結
は私の心の奥底に沈んだ感情を揺さぶったが
と, ほんとに大事に思
, 私にとってどれほど大切なものか. 一清との5年間, この店に注いだ私の
なかった. 心臓が鉛のように重く沈んでい
いた. しかし, 彼の後ろには, 少
春奈. パーテ
たかった. まるで, 今までの
た. 病院に連れ
寄り添っていた. 彼女の足首には, 小さな
身が震え, 体中の血液
め合わせをす
彼の目は私を見ていなかった. その視
の目の前から消えた. まるで, 私と
いほどの裏切り. その全てが, 今, 結愛のせいだと
爆発させていたはずだ. でも, もう涙は出ない. 心は乾ききっていた.
情に戸惑っ
, 本当に怒っ
の怪我の方が大事だものね. 早
いた. 彼が私を信じているかど
たように息
が好きなものを買
そらした. その言葉は, まるで
を, 何も知らなかった. 私が好きだと誤解している, あの甘すぎるチョコ
忘れない」と誓った. あの言葉は, もう過去の残骸だ. 彼は「忘れない」と言ったけ
った. 熱と寒さが同時に襲いかかり, 全身が
全てを終
上げた特製のウェディングケーキに手を伸ばした. 純白のクリ
ーは, 中
ジと共に, 音を立てて砕け散った. その破片が, 私の心を表しているようだ
私の愛は, 今, こ
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