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裏切られた令嬢は、冷酷総帥の檻から逃げられない

裏切られた令嬢は、冷酷総帥の檻から逃げられない

作者 桜庭柚希
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第1章

文字数:2911    |    更新日時: 今日17:22

浮かされながら、帝都ホテル最

ければ、今にも膝から崩れ落ちてしまいそうだった。耳の奥には、異

屋をご用意しましたから。最

冷たいのに、肌の内側だけが焼けるように熱い。乃優は最後の理性にすがりつ

そんなに浮かない顔を

を上げた。目の前には異母妹の莉央が、勝ち誇ったような笑みを浮か

少し疲

々。ここは帝都ホテルで開かれた、父の会社の取引先を招いたパーティーだ。乃優にとってそれは

らずに。今日はお姉様のご婚

押し付けた。その瞳の奥に一瞬だけ底意地の悪い光が宿るのを、

でも、もう十分

スを受け取り、唇を湿らす程度に口をつけ

らないで。さあ、

かった。ぐらりとグラスが傾ぎ、黄金色の液体が乃優の喉の奥

んなさい、

た。しかし、数分も経たないうちに、身体の内部から奇妙な熱が湧

られるふりをされる前に、捕まる前

づいてきて、ぐらつく乃優

屋をご用意しましたから。最上

後の力を振り絞り、乃優は莉央の腕を振り払う。そして、ふらつく足でエレベーターホールへと

なパーティーだったが、体調の悪化には勝てず、側近に後を任せて自室であるロイヤルスイートに戻ったところだった。

屋を探した。扉に手をかけると、カチャリと軽い音を立てて開く。鍵

を照らしている。乃優は迷わず、その光が指し示す先にある大きなベッドへと向

ベッドに

ーツではなかった。硬質で、それで

黒い瞳がかっと見開かれる。競争相手が送り込んできた女か

本能が、目の前にある灼熱の身体に清涼な慰めを求めさせる。掴まれた

じく判断力を失っていた暁の、

一夜が

くりと目を開けると、視界に飛び込んできたのは見知らぬ天井。そして、隣で静かな寝息を立てている男

起きたのか理解するのに

しいことに、隣の男はひどく整った顔をしていた。長い睫毛。通った鼻筋

、余計に腹

うなされていたせいか、それとも本当にそういう男なのか、とにかく最悪だった。余裕も、繊細さも、気遣いも

までこみ上げてくる嗚咽を必死

から抜け出した。軋む身体に鞭打ち、散

ルに置かれた男物の財布と、高

黒い報復の念

一枚だけ乱暴に引き抜いた。そして、そ

に取る。そして、震える指で殴りつける

痛い。サービス内容を考えれば、この一万円は破格の

一度も振り返ることなく

目を覚ました。そして、サイドテーブルに置かれた異様な

文字を読んだ瞬間、彼の深い黒瞳が絶対零度の光

潰し、彼は誰もいない

、女を

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