藤原明の小説・書籍全集
五年の嘘と消えた命
五年間、自身のキャリアを犠牲にして、私は夫を支え続けてきた。 しかし、彼が別の女と五歳の隠し子を育てている事実を、一通の招待状が暴き出した。 私の誕生日パーティーに乱入した隠し子を庇い、夫は私を冷酷に突き飛ばした。 その衝撃で、私の腹に宿っていた彼の子は、永遠に失われてしまった。 「君なしの人生なんて考えられない」 あのプロポーズも、私に子供を諦めさせたのも、全ては別の家族を守るための嘘だったのだ。 私の五年間の献身と、失われた小さな命は、一体何だったのか。 絶望の淵で完全に心が死んだ私は、静かに離婚届を用意した。 この偽りの結婚生活を終わらせ、私は自分の人生を取り戻す。
もう戻れない、私たちの七年目
みんなが言うには、あの冷徹な社長はただひとり、妻だけを愛しているらしい。 しかし結婚7周年のその日。 彼は薬を盛られ、他の女と一夜を共にしてしまった。 彼女が駆けつけた時には、部屋は淫靡な空気に包まれ、床には破れた下着が散らばっていた。 彼はその場で跪き、自らの胸に7度刃を突き立て、二度と裏切らないと誓った。 それ以来、狂ったように彼女に償い続ける。 けれど彼女の心は知っている――二人はもう、元には戻れないと。 そして、ある写真が現れた時、彼女はついに決意する。完全に離れることを。
