鈴木光輝の小説・書籍全集
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旦那様は、訳あり御曹司。
生きてきて20年、彼女は、自分が財閥の令嬢であることを初めて知った。 しかし喜んだのも束の間、実の両親から、偽の令嬢の身代わりとして嫁ぐよう命じられる。相手は障害を抱え、気性も荒く、その一族も破産寸前の男だという。 祖母の病のためでなければ、彼女がこの話を受け入れるはずもなかった。 ところが嫁いでから、彼女は次第に気づいていく。気性が荒く、障害持ちで破産寸前と聞かされていた男が、実際には妻をとことん甘やかす隠れた大物だったことに! まずいことに、彼らは二年後に必ず離婚するという契約を交わしていたのだ! 彼は彼女を抱きしめ、甘やかすように尋ねた。「なあ、本当に離婚なんてできるのか?」 彼女は腰をさすりながら答える。「しません……もう離婚なんて、しませんから!」