abaoの小説・書籍全集
飾り物の妻、禁欲御曹司に拾われました
交際して一年、藤原晟成は月岡蘭に一度も触れようとしなかった。 蘭はそれが原因で、軽い心因性反応を起こすようになっていた。 ある夜、偶然晟成が姉の写真にそっと口づけしているのを見てしまい——自分はただの「代用品」だったのだと、遅すぎる真実を知る。 病状が悪化し、病院へ行くが、そこで若くてハンサムな男性医師に診察され—— 蘭は思わずドキドキしてしまい、危うく理性を失いそうになる……。翌日、会社に出社すると、昨日診察してくれた医師が、まさかのグループ本社からの出向——新社長だった。 蘭は知らないふりをしようとするが、まさかの抜擢——新社長の専属秘書に任命されてしまう。 「社長、私には彼氏がいるんですけど。まさか、私の略奪愛相手になるつもり?」 社長室。怒りに頬を染める蘭。その後、蘭は振り返ることなく、元彼を捨てて新しい恋に乗り出した。 元彼である藤原晟成は後悔し、目を赤くして懇願した。「蘭、やり直そう!別れないでくれるなら、君の言うことなら何でも聞く!」 蘭は冷たく鼻を鳴らした。「悪いけど、終わってる男には興味ないわ」
触れられない身代わり彼女
交際一年。恋人は決して、彼女に触れなかった。 その歪な関係が、中島桔依の精神を病魔で蝕んでいく。 深夜。姉の写真に口づけする恋人。悟ったのは、己がただの「代替品」に過ぎないという残酷な真実。 悪化する病状。すがる思いで駆け込んだ病院。担当したのは、若く端正なエリート医師。 診察室。崩壊しかける理性。翌日。出社した彼女を待っていたのは驚愕の事実。昨日の担当医――彼こそが、空降りの新社長だった。 赤の他人を装う中島桔依。だが運命は嘲笑う。下されたのは、新社長の専属アシスタントへの大抜擢。 「社長、私には恋人が。まさか略奪を?」 社長室。怒りに頬を染める中島桔依。だがやがて――彼女は振り返ることなく、新しい男の手を取った。 狂乱する元恋人。血走った眼。哀願。「桔依、やり直してくれ!別れないなら、何でもする!」 中島桔依は、冷笑とともに吐き捨てる。「悪いけど。不能男に興味はないの」
