出したと気づき、
剤も効かなかった。病院に運ば
つつも、凍傷の跡が残る手の甲を見て眉
すぐさま布団の
つかない。けれど、目の前の志の顔を見
ばなるほど、現実は逃れら
の立場では彼と張り合う
げた。「あなた、昨夜は酔って……