ていた。ヒギンズ夫人が長いダイニングテーブルに食器を並べ
科書を広げていた。バロック時代に集中しようとして
ギンズ夫人はそう言いながら、テーブルの主賓席に一人
た。静かな夜。薄氷を踏むような思いをしなくて
「それで結構です、ヒギンズ夫人。私はサラダだけでお願いします」