しかし、ザックとの出来事で私は闘志を失い、 こうなったのも全部自分のせいだったのではないかと思う日もあった。 彼を大切に扱っていなかったのかもしれない、 早いうちに彼とセックスしておけば良かったのかもしれないと、
考えれば考えるほど筋が通らなくなった。
彼を心から愛していたが、彼は私を裏切ることを選んだ。 それは私のせいではなかった。
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「その通り、 あなたのせいじゃないよ」とキャリーは言った。
ティフとキャリーと私の三人は教室へと向かっていた。 昨日の夜、私が感じていたことを話していたところ、二人が私の考えを理解してくれて嬉しかった。
「あのろくでなしが悪いんだ。 君にはもっとふさわしい人がいるよ」とティフは付け加えた。
教室に着くと、いつもの席に座り、 何人かに挨拶をしたら、向こうが夏はどうだったかと尋ねてきたので、私はただ笑って、素晴らしかったと言った。
キャリーのボーイフレンドであるマークは、歩いてきてすぐにキャリーの隣の席に座った。 二人は大きなギョロ目でお互いを見つめていて、私は少し嫉妬せずにはいられなかった。
「おーす」とマークはキャリーに言った。
「こんにちは、 生徒会長さん」とキャリーは彼に言った。
二人は互いにより近く傾けると、イチャイチャし始めた。 それを見せつけられたティフと私はしばらくすると目を合わせ、
そして「エヘン」というティフの咳払いに、二人はやっと少し気まずそうにイチャつきをやめてくれた。