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チャプター 4 シャモギの項 1

文字数:1997    |    更新日時: 30/09/2021

る。冷えた空気の中で、風の囁く森の妖気が、こ

らされた薄暗い獣道を覗き込む。夜の生き物たちの

ませる。こうすると、村の人間たちは誰も気づくことはないの

。ぼくの場合、こればっかりはどうにもならず、

てしまった。多分、近い日の内に、アキゴさんが次の食料調達の段取りを整えてくれるのだ

が空い

って、妖魔の能力を使えば、それだけ元気

ている夜の闇の中。もう少し、勇気を出せば、お腹を満たせ

しまう恐れがあることに変わりはないし、ぼ

は決心

せ、さっと両手を地面の上に突き

走しているような一体感。ぼくはこうやって一つの動物となって風と共に走る

ていたかったけど、走り終わったあとでます腹の虫を

目星はついていた。暗がりの中、まだ起きている人の気配はほとんどない。動い

った。そのまま屋根伝いに、少し水分を含んだ藁

にある、おぼろげな月明かりに照らさ

で墓場に入り込み、嗅覚を研ぎ

周りに人がいないか確認したうえ

山のようになっている。その下からは、未だ

てから、犬の前足のような動作を思い描きなが

ができた。ある程度深く掘り進んだところで、折

かっていたけど、最近埋葬された、歳をとった女の人のものである

でも、アキゴさんが言っていたんだ。妖魔

た腐肉は柔らかくて、味は塩っぽく、少しだけ酸味があった。地中

警戒を怠っていた。だから、すぐ傍に人

はぎょっとなって顔を上げて

なかったのだと思う。でも、ぼくは暗闇でも眼がよく見

悲鳴ともつかない、恐ろしい声を張り上げた。

座の仲間のいるところまで来たところで、よう

などではないと皆が騒ぎ、大規模な捜索が始まり、

を見ているうちに、ぼくの心は重い罪

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