星砂ららの小説・書籍全集
追放された本物の令嬢、冷酷な総帥に捕らわれる
本物の令嬢として豪邸に迎えられてから二年、私は「完璧な偽りの娘」に劣るという理由で、実の親からゴミのように捨てられた。 トランク一つで追い出され、行き着いた先の養父母の家で待っていたのは、さらに残酷な現実だった。 「あいつにこいつを売り飛ばせば、借金はチャラだ!」 養父のギャンブルの借金の身代わりにされ、明日には五十過ぎの男に三百万で売られるという絶望の中、私は自分が妊娠していることに気づいた。 二ヶ月前、義理の兄たちに無理やり酒を飲まされ、顔も知らない男と一夜を共にしてしまったのだ。 お腹の小さな命を守るため、私は激しい雨の中、追っ手を振り切り決死の思いで東京へと逃げ延びた。 しかし、頼りにしていた唯一の恩師が倒れ、今すぐ五百万円の手術費が必要だという残酷な知らせが待っていた。 どうして、いつもこうなのか。お金がないというだけで、尊い命が路傍の草のように見捨てられなければならないのか。 病院のロビーで絶望に打ちひしがれる中、私は震える手で、あの夜の男が残していった一枚の漆黒のカードを取り出した。 「これで支払えますか」 五百万円の決済が瞬時に完了したその時、私はまだ知らなかった。 この一枚のカードが、日本経済の頂点に君臨する冷徹な男を私の元へ引き寄せる、運命の引き金になるということを。
離婚から始まる逆襲:冷酷な元夫の果てなき後悔
崖から落ちて奇跡的に一命を取り留めた。 しかし病院で目覚めた私に突きつけられたのは、夫からの冷酷な伝言だった。 「意識が戻り次第、ご自身の行いについて、杉江陽葵様へ正式に謝罪していただきたい」 記憶を失い重傷を負う私を、夫の鷹司慧は「芝居だ」と嘲笑し、傷口を抉って精神病院送りにすると脅迫してきた。 実の親や兄までもが、夫の愛人である義妹の陽葵の肩を持ち、私を「高井家の恥さらし」と罵って深夜の冷たい水の中へ追い出したのだ。 愛のために自分を殺し、友を裏切り、全てを捧げてきた過去の私が、ひどく滑稽で救いようのない愚か者に思えた。 なぜ私はここまで理不尽に虐げられなければならないのか。 「すべては、分解可能である。そして、すべては、再構築可能である」 ずぶ濡れで冷え切った暗闇の中、私という人格には属さないはずの、氷のように冷たい思考が脳裏に閃いた。 今度のゲームのルールは、私が決める。
モテが止まらない、狼隊長
北方から来た一匹の狼だった俺が、なぜか五輪落選の補欠選手に転生していた。 「彼らは這ってるのか?なんでこんなに遅いんだ?」 観客:「あの人、エンジン積んでるでしょ!? 速すぎて意味わかんない!!」 国家代表の短距離コーチ:「種目転向だ。これは逸材だぞ!」 本来なら代表落ちした時点で、自らチームを去るのが普通だった。 でも、親善試合で途中出場した俺は――独走で走り切り、次々とトライを決めまくった。 それからは連戦連勝。ついにはキャプテンの座まで駆け上がった。 オフシーズンには、なぜかリアリティ番組に引っ張り出され―― ネット民:「誰か助けて!声と顔と腹筋にモザイクかけて!!」 「どいて!旦那!私、あなたの子を産みたいの!!」 俺はその投稿を引用リポストしつつ、人気急上昇中の女優をメンションして一言。「申し訳ない。我らが狼族、一生一途主義なんで。」
