星砂ららの小説・書籍全集
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モテが止まらない、狼隊長
北方から来た一匹の狼だった俺が、なぜか五輪落選の補欠選手に転生していた。 「彼らは這ってるのか?なんでこんなに遅いんだ?」 観客:「あの人、エンジン積んでるでしょ!? 速すぎて意味わかんない!!」 国家代表の短距離コーチ:「種目転向だ。これは逸材だぞ!」 本来なら代表落ちした時点で、自らチームを去るのが普通だった。 でも、親善試合で途中出場した俺は――独走で走り切り、次々とトライを決めまくった。 それからは連戦連勝。ついにはキャプテンの座まで駆け上がった。 オフシーズンには、なぜかリアリティ番組に引っ張り出され―― ネット民:「誰か助けて!声と顔と腹筋にモザイクかけて!!」 「どいて!旦那!私、あなたの子を産みたいの!!」 俺はその投稿を引用リポストしつつ、人気急上昇中の女優をメンションして一言。「申し訳ない。我らが狼族、一生一途主義なんで。」