ることには気づいていた。 いかに相手が雲晏とはいえ、大長公主の息子である
手心を看破し、手を抜くなと命じた。それでも二人が応じぬと見るや、雲晏の攻撃は
は見逃さなかった。強烈な蹴りが墨白を吹き飛ばす
「兄上!」 守硯はそれを見るや、慌てて墨白のもとに駆け寄り、その体を抱き起こした。