。チャリティ・ガラを魅了した女性、菊田聖絵の姿でロイヤル病院に足を踏み入れるわけにはい
地味なピンで留めた。肌に輝くようなツヤを与えていた高価な保湿クリームを洗い流し、素顔は青白く
鏡に映る自分を見た。華やかさは消え失せていた。厳格で、プロフェッショナルで、退屈に見える。まるで「藤原医師」、取るに足らない一介のレジデントだ。