月城ルーナの小説・書籍全集
愛のない結婚を捨てて、私は新しい夢へ羽ばたく
五年前、私は車から夫の浩一を庇って跳ねられ、ダンサーの夢を絶たれた。彼は責任を取ると言って私と結婚した。 しかし結婚五周年の夜、彼が初恋の女を家に連れ込み、浮気しているのを知ってしまった。 さらに後日、彼の友人たちとの会食の席で、私の足の障害が下品に嘲笑されているのを障子越しに聞いてしまう。 「結局なんで結婚したわけ?愛とかじゃないんだろ?」 「借りがあるんだよ、結局。あいつには」 五年間の結婚生活は、彼にとってただの負債の返済に過ぎなかったのだ。 私が捧げてきた愛は一体何だったのだろう。彼にとって、私はただの疎ましい重荷でしかなかったのか。 私は過去の幻想を捨て去り、自分の人生を取り戻す決意をした。密かに海外大学院への留学準備を進め、彼に離婚協議書を突きつけた。
結婚十年、夫の心には他人がいた
結婚十周年の記念日に、 夫のベッド写真が届いた。 女のほうは勝ち誇ったように私の前でそれを見せつけてきて、 「愛されていないほうが“浮気相手”なんだからね」と言い放った。 私は思わず吹き出しそうになるのを堪えきれず、笑いが止まらなかった。 彼女は知らないのだろう。夫には、彼女やその他の愛人たちとは別に――十年もの間、心に秘め続けた“本命”がいることを。 その“本命”と一緒になるためなら、 たとえ「彼女は俺の叔母なんだ」なんて、とんでもない作り話まで平気でつく男なのだ。
