遠山涼の小説・書籍全集
凶暴な新妻は手に負えない
禁欲的でクールなフリした嫉妬深い俺様社長 vs 甘く美しいが気が強いお金大好きヒロイン、正体隠蔽、皆の人気者、復讐 あの堂々たる旦那様は、ある若妻を押し付けられた。だがその若妻は全く言うことを聞かず、彼のために毎日騒動を起こさないと気が済まないらしい!彼は激怒した。「婚姻期間が満了したら、即刻離婚だ!」 2年後、婚姻期間が満了した。周囲は皆、彼が離婚するのを固唾をのんで見守っていた。 ところが、彼は若妻を家に閉じ込め、猛烈に口説き始めた……。 若妻は外出できず、誰かに家に来てもらって離婚手続きをしようとした。 彼は凄んだ。「誰であれ、ここに来たら容赦しない!お前が外に出たら、足を折るぞ!」若妻は怒って泣き出した。すると彼は一瞬で優しくなり、急いで彼女を抱きしめてあやした。「いい子だ、言うことを聞いてくれ。離婚はしない。俺たちの赤ちゃんを産んで、一緒にあやして遊ぼう」
禁断の愛:守護者の憤怒
この十年、私は後見人である一条蓮(いちじょう れん)に、ずっと密かに恋をしていた。 家族が崩壊した後、私を引き取り、育ててくれた彼。 彼こそが、私の世界のすべてだった。 十八歳の誕生日。 私はありったけの勇気を振り絞って、彼に愛を告白した。 けれど、返ってきたのは、見たこともないほどの彼の激昂だった。 彼は私の誕生日ケーキを床に叩きつけ、こう怒鳴りつけたのだ。 「正気か? 俺は君の後見人なんだぞ!」 そして、私が一年かけて描いた告白の絵を、無慈悲にも引き裂いた。 そのわずか数日後、彼は婚約者の詩織(しおり)さんを家に連れてきた。 「大人になるまで待っている」と約束してくれた人も、「君は俺の一番星だ」と言ってくれた人も、もうどこにもいなかった。 十年間の絶望的で燃えるような恋心は、私自身を焼き尽くすだけで終わった。 私を守ってくれるはずだった人は、誰よりも私を傷つける人になってしまった。 手の中にある慶應大学の合格通知書を見つめる。 もう、ここを出ていかなければ。 どれだけ痛くても、この心から、彼を消し去らなければならない。 私はスマホを手に取り、父の番号をタップした。 「お父さん」 声が、嗄れていた。 「決めたの。私、お父さんのいる東京へ行く」
かつての卑微な私はもういない。
私は月桂の谷の狼の群れ、そのアルファであるダミアンの「運命の伴侶」だった。 彼の血を継ぐ子を身ごもり、解呪不能の呪い「血脈逆流」に苦しむ私をよそに、彼は私の従姉であるセレナを伴い、伴侶契約の解除申請書への署名を迫った。 私たちの子狼たちだけでも助けてほしいと必死に懇願する私を、彼はただ軽蔑の眼差しで見つめるだけだった。 「あの者たちの血脈は呪いに汚染された。奴らが消えることは、群れにとって良いことだ」 その後、私は従姉の策略によって交通事故に遭い、それを逆手にとって死を偽装し、彼の前から姿を消した。 後に彼は、自分を助け、その血脈を覚醒させたのが他の誰でもない、私であったと知る。 5年後、私が戻ると、彼は狂喜乱舞し、まるで忠犬のように跪いて私の許しを請うた。 彼は、ただひたすらに誠意を見せさえすれば、私と子狼たちを取り戻せると信じて疑わなかった。 だが彼はまだ知らない。私が、かつての卑屈だったエラでは、とうの昔になくなっていることを。
