ろ儲けしてきた。自動車部品メーカーから自動車製造会社に成長し、上場まで果たした。 それが今や必要なくなると、今度は実の娘の設計図を私
バカなことを言うな! 小学校すら卒業していない
。 これは貨物船用原子力推進システムの設計図よ。 新エネルギー車部品など
かった彼女は水野健夫に巧みに唆され、 大切な設計図の
は、最初から仕組
よく見て。 これは東和国の言語で、『原
なマークだった。 「これが私のシグネチャーよ。」 寧寧は冷笑いながら、対照となる設計図をぱらりとめくる。
を手にやってきた。 「お嬢様……実はこの設計図の件
いた? 家政婦さんですら、玉恵の設
ファイルを掴んでざっと目を通し、床にたたきつけるように投げ捨てた
!玉恵お嬢様の設計図をゴミだなんて、とんでもないことでございます!老婆の
私が悪くございました……けれど、玉恵お嬢様の作品
きまえなさい。 小学校すら出ていないくせに、原子力貨物船の推進システムだなんて…… 盗んだに決まっ
計図を並べ、 ぱっと広げ
恩田寧寧を睨みつける。 「調子に乗るな!そんな才能、お前にあるはずがないだろう! 水野家がここまで来られたのは、俺とお前
「何言ってんのよ。養い犬にでも餌代はかかるわよ! この十何年
す気もなかった。 どうせすぐに、この水野家とは縁を切るのだ。こんな腐
が床のノートパソコン
作ってあげたのに、なんでそんな恩を仇で返すの? 私たちに汚名を着せるなんて…本当にがっかりよ。自分が悪いくせに、謝りもしないで逆ギレするなんて。
奪い取ると、冷ややかな笑みを浮かべ
く打ちつけた。 玉恵が呆然とする隙に、寧寧はノートPCを奪還す
が手を振り上げ、報復の一撃を放とうとしたその瞬
て罵った。 「この…! 育ての恩も忘れて、
─気分次第で殴る蹴るの暴力をふるい、八つ当たりの的にしてきた。 だ
淑子は一瞬ひるんだ。 半ばまで伸ば
を押さえながら、訴えるように声を上げた。恨みのこもった
み込む。娘の頬には──恩田寧寧の指の形までが
くない?可
爆発させた。冷たい視線を恩田寧寧に向け、彼女が床
った彼女の目は、冷たい月光のようだった。 「…痛かった? 母さんが私を殴る時、頬が火照るのを、あなたは一度
ように言い放った。 「あんた、何勘違いしてんの? 育て
寧が唇を歪ませ、水野家の者たちを一瞥する。リュックを片肩に放り投