と握りしめ、そのままバックパックにしまった。 彼の質問には正面から答えず、恩田寧寧
った。 不安の色が一瞬彼女の顔をよぎり、彼女は時田肇の方へと振
、その佇まいからも圧倒的だった。 長い指が軽くハンドルに添えられ、もう
寧の胸に忍