手にし、藤堂政丞は榛名文祢を片腕で抱
とき、藤堂政丞の眉がわずかにひそめら
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ぐんだ。自分が“マジシャン”である
添えられる。二人の姿は、見る者が思わず息を
配で、何とかし
がらも、どこか不安を滲ませる声音で続けた。「外