空気と高価なスコッチの匂いを纏った、重く息苦しい毛布のようだった。唯一の音は、床から天井まで届
、右手のそばに置かれたまま、一口もつけられていない。壁の一点を見つめて、もう何時間も経つ。だが、彼の目に映っているのは、漆喰の壁でも、