わらびゆずの小説・書籍全集
裏切られた令嬢の華麗なる復讐と逆襲
政略結婚の新婚初夜。私は豪華なスイートルームで、たった一人帰らぬ夫を待っていた。 女中から「夫は大切なお客様をもてなしている」と聞かされ、嫌な予感がして料亭へ向かうと、夫は私の義妹を抱きしめていた。 「あんな木偶人形は、西園寺家がよこした置物にすぎん。俺の心は、お前だけのものだ」 夫の侮蔑の言葉と、密室に漂う催情効果のある香の匂い。 私という正妻がいながら、二人は薬まで使って情事に耽ろうとしていたのだ。 私が踏み込んで不貞の証拠動画を突きつけると、夫は逆上して暴力を振るおうとした。 あろうことか、実家の両親すらも私生児の義妹を庇い、「家の名を汚したお前が悪い」と被害者である私を責め立てた。 幼い頃から実家で取引の駒として扱われ、新婚の夜に夫と義妹に裏切られ、親からは見捨てられる。 今までの私の忍耐と従順は、一体何だったのか。 だが、涙は出なかった。代わりに体の芯から氷のような怒りが湧き上がってきた。 過去の弱い私は、あの料亭で完全に死んだのだ。 私はスイスで学んだ護身術で夫をねじ伏せ、実家の不正の証拠を突きつけて母の莫大な遺産を奪い返した。 もう誰の操り人形にもならない。私を裏切った者たち全員に、きっちりと代償を払わせてやる。
二度目の人生、私は義母を売り飛ばした
私は不妊症だと判明した直後、夫は離婚を強く主張した。だが、義母がそれを止めた―― 「嫁入りに金をかけたんだから、損するのはごめんよ。いっそ売って少しでも元を取ろうじゃないの」 そうして私は山奥に売り飛ばされた。辱めを受け、苦しみに耐え、そして無残に命を落とした。 ……次に目を覚ましたとき、私はまだ売られる前の時間に戻っていた。 生まれ変わった私は、もう何も我慢しない。今度は私の手で、あの義母を売り払ってやったのだ。
