わらびゆず

小説1部発表

わらびゆずの小説・書籍全集

二度目の人生、私は義母を売り飛ばした

二度目の人生、私は義母を売り飛ばした

5.0

私は不妊症だと判明した直後、夫は離婚を強く主張した。だが、義母がそれを止めた―― 「嫁入りに金をかけたんだから、損するのはごめんよ。いっそ売って少しでも元を取ろうじゃないの」 そうして私は山奥に売り飛ばされた。辱めを受け、苦しみに耐え、そして無残に命を落とした。 ……次に目を覚ましたとき、私はまだ売られる前の時間に戻っていた。 生まれ変わった私は、もう何も我慢しない。今度は私の手で、あの義母を売り払ってやったのだ。

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あなたの傾向から

裏切られた妻は、高嶺の花となる

裏切られた妻は、高嶺の花となる

5.0

五年前、彼を救うために彼女は腹部に刃を受け、その後子を授かることができなくなった。 かつて「一生子どもはいらない」と言っていた彼は、結局「代理出産」に心を傾けるようになり、彼が選んだ相手は彼女に酷似した女子大生だった。 彼は知らなかった――その願いを口にした最初の日、彼女はすでに彼のもとを去る決意を固めていたのだ。

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替え玉の花嫁

替え玉の花嫁

4.6

  「おばあちゃんの治療費を払うのにお金がどうしても必要なの。お金が手に入ったら、イヴォンヌのかわりにチャールズと結婚するわ」   姉のイヴォンヌが結婚式から逃げ出したとき、オータムは強いられてイヴォンヌのかわりにチャールズと結婚した。彼女の唯一の願いは1年後に離婚することだった。チャールズは金持ちで権力のある男だ。彼の名前は常に無数の女をと一緒に出てきて、しかも気まぐれにガールフレンドを変えている。彼らは誰も、自分たちがお互いを好きになったとは思っていなかった。

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冷酷な夫に捨てられて――義兄と禁断の再出発

冷酷な夫に捨てられて――義兄と禁断の再出発

5.0

彼女が離婚を切り出すのは、これで99回目。そのとき、彼は昔から心に抱き続けてきた本命からの電話を受け、彼女を車から突き放した。 「家に帰って、頭を冷やせ。これが最後のわがままだと願うよ」 彼は想い人のために、何度も彼女を捨て、辱めてきた。 彼女は自分から離れれば生きていけない――そう、彼は確信していた。 だが知らぬ間に、その想い人の兄は裏で彼女をそそのかし、離婚して国外へ行こうと仕掛けていたのだった。

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見捨てられた妻から、権力ある女相続人へ

見捨てられた妻から、権力ある女相続人へ

5.0

私の結婚は、私が主催した慈善パーティーで終わりを告げた。 ついさっきまで、私はIT界の寵児、橘圭吾の妊娠中の幸せな妻だった。 次の瞬間には、ある記者が突きつけてきたスマートフォンの画面が、圭吾と彼の幼馴染である遥が子供を授かったというニュースを世界中に報じていた。 部屋の向こうで、二人が寄り添っているのが見えた。 圭吾の手が、遥のお腹に置かれている。 これは単なる浮気じゃない。 私と、まだ見ぬ私たちの赤ちゃんの存在を、公に消し去るという宣言だった。 会社の数千億円規模の新規株式公開(IPO)を守るため、圭吾と彼の母親、そして私の養父母までもが結託して私を追い詰めた。 彼らは遥を私たちの家に、私のベッドに招き入れ、まるで女王様のように扱い、一方で私は囚人となった。 彼らは私を精神的に不安定だと決めつけ、一家のイメージを脅かす存在だと罵った。 私が浮気をしたと非難し、お腹の子は圭吾の子ではないと主張した。 そして、考えうる限り最悪の命令が下された。 妊娠を中絶しろ、と。 彼らは私を部屋に閉じ込め、手術の予約を入れた。 拒否すれば、無理矢リ引きずって行くと脅して。 でも、彼らは過ちを犯した。 私を黙らせるために、スマートフォンを返してくれたのだ。 私は降伏したふりをして、何年も隠し持っていた番号に、最後の望みを託して電話をかけた。 その番号の主は、私の実の父親、一条彰人。 夫の世界など、いとも簡単に焼き尽くせるほどの力を持つ一族の当主だった。

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五年間の欺瞞、一生の報い

五年間の欺瞞、一生の報い

5.0

私は有栖川家の令嬢。幼少期を児童養護施設で過ごした末に、ようやく探し出され、本当の家に迎え入れられた。 両親は私を溺愛し、夫は私を慈しんでくれた。 私の人生を破滅させようとした女、菊池莉奈は精神科施設に収容された。 私は安全で、愛されていた。 自分の誕生日に、夫の譲をオフィスで驚かせようと決めた。でも、彼はそこにいなかった。 彼を見つけたのは、街の反対側にあるプライベートな画廊だった。彼は莉奈と一緒にいた。 彼女は施設になんていなかった。輝くような笑顔で、私の夫と、彼らの五歳になる息子の隣に立っていた。 ガラス越しに、譲が彼女にキスをするのを見た。今朝、私にしてくれたのと同じ、愛情のこもった、慣れた仕草で。 そっと近づくと、彼らの会話が聞こえてきた。 私が誕生日に行きたいと願った遊園地は、彼がすでに公園全体を息子に約束していたために断られたのだ。息子の誕生日は、私と同じ日だった。 「家族ができたことに感謝してるから、俺たちが言うことは何でも信じるんだ。哀れなくらいにな」 譲の声には、私の息を奪うほどの残酷さが滲んでいた。 私の現実のすべてが――この秘密の生活に資金を提供していた愛情深い両親も、献身的な夫も――五年間にわたる嘘だった。 私はただ、彼らが舞台の上に立たせておいた道化師に過ぎなかった。 スマホが震えた。譲からのメッセージだった。彼が本当の家族の隣に立ちながら送ってきたものだ。 「会議、終わったよ。疲れた。会いたいな」 その何気ない嘘が、最後の一撃だった。 彼らは私を、自分たちがコントロールできる哀れで感謝に満ちた孤児だと思っていた。 彼らは、自分たちがどれほど間違っていたかを知ることになる。

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義姉の軽蔑、恋人の偽り

義姉の軽蔑、恋人の偽り

5.0

名門、桐朋学園のガラパーティー。特待生のヴァイオリニストである私、小鳥遊詩織は、ようやく自分の居場所を見つけたと感じていた。特に、私の隣には、若くして学園の理事を務める恋人、一条蓮が、当たり前のように寄り添ってくれている。 だが、その時だった。寄付者の名前を映し出すはずだった巨大スクリーンが、突如として切り替わった。そこに映し出されたのは、私の、あまりにもプライベートな寝室の映像。東京中のエリートたちが固唾をのんで見つめる中、私の最も深い屈辱が、衆目に晒されたのだ。 息を呑む音は、やがて残酷な囁きと嘲笑に変わった。私の世界が崩壊していく中、支えであるはずの蓮は、忽然と姿を消していた。数分後、私が彼を見つけたとき、彼は義理の妹である玲奈と勝ち誇ったように笑いながら、私たちの関係全てが、私を破滅させるための「面白い気晴らし」だったと認めていた。 愛した男に裏切られ、家畜のように追い立てられた私は、彼の友人たちによって暗い路地裏へと引きずり込まれた。そこで待っていたのは、想像を絶する拷問だった。激辛のラー油が喉を焼き、恐怖に歪む私の顔をフラッシュが捉え、熱く焼けた鉄ごてが私の肩に烙印を押した。すべては、大衆の娯楽のため。そして、それを許可したのは、冷ややかに「始末しろ」と誘拐犯に指示した蓮、その人だった。 かつて私を擁護してくれた彼が、なぜこれほどまでに悪魔的な仕打ちを企てたのか?私を心身ともに打ちのめし、烙印を押し、この世から消し去ろうとまで望んだのはなぜなのか?この歪んだ復讐の裏に隠された暗い秘密とは何なのか?そして、私は彼の恐ろしい執着から、果たして逃れることができるのだろうか? この、身を引き裂かれるような裏切りは、私を変えた。ただ生き延びるだけではない。私は彼の世界から、私自身のやり方で、完全に消えてみせる。彼が作り出した廃墟に背を向け、私、小鳥遊詩織が、ついに自由になる未来を築き上げるために。

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兄嫁に囚われた人を愛した九年

兄嫁に囚われた人を愛した九年

5.0

彼女は999回目となる膝立ちで彼の両脚の間に身を寄せ、ぎこちない唇と舌で“世話”をしていた。 情が高まったその時、彼は彼女を突き放し、車椅子を揺らしながら浴室へと入っていった。 口の中で彼はかすかに呟いた。「お義姉さん……」 彼女はもう慣れきっていて、そのまま湯薬を取りに向かう。 9年間追い続けてきた相手――冷ややかな性格であることは重々承知していた。 薬を運んできたとき、寝室の扉が半端に開いているのに気づく。 入口には車椅子が置かれ、そこには誰もいない。 中では、彼がひとりの女を胸に押しつけ、目を潤ませながら耳元で囁いていた。 「君は僕のものだ。最初から僕のものであるべきだった!」 「互いに支え合ってきたからこそ今がある!」 「結ばれないために、ずっと車椅子に座り続けていたんだ。僕の気持ちにまだ気づかないのか!?」 彼女は呆然とし、頭の中で何かが炸裂する。 その女は――彼の兄嫁。 彼より2歳年上で、豊かな胸とくびれを持ち、10年間も未亡人として過ごしてきた人だった。

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彼の“特別”は、私じゃなかった

彼の“特別”は、私じゃなかった

5.0

私は8年間も彼を追いかけてきた。けれど、彼が元カノの連絡先に「ベイビー」と書き込んでいるのを見た瞬間、別れを切り出した。 「ただ、登録名を直し忘れてただけで?」 口元に浮かぶあざ笑うような弧線を見つめながら、私は黙ってうなずいた。 彼の友人たちは「大げさすぎる」「面倒くさい」と私を罵った。私はただ黙って彼を見ていただけだった。 氷の膜を張ったような黒い瞳。しばらくして、彼は鼻で笑いながら言った。 「別れるなら別れりゃいい。泣いて復縁を求めてこなければな。」 周囲はどっと笑い声に包まれた。 私はドアを押し開け、コートの奥に隠した診断書を握りしめて夜の街へ出た。 本当は、自分の人生の最後を少しでも甘い夢で飾りたかった。けれど、無理やりもぎ取った果実はひどく苦い。 私が飲み続けてきた薬よりも、ずっと苦かった。来世では、もう二度と口にしたくない。

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私の心を傷つかない

私の心を傷つかない

4.9

「嘘つきとビッチ。まったく似合いのカップルだ」アシュリは鼻で笑った。彼女の笑顔はとても輝いていたから、誰も彼女から目をそらすことができなかった。 彼女はワインを一気に飲み干した。まさかあのワインが母親に薬を盛られて、信じられないほど金持ちでハンサムな男性の前に連れ去れ、自分の人生をすっかり変えてしまうとは思ってもみなかった。 あれは狂った一夜だった。彼女は初めて会った男性に処女を奪われた。それはまるで夢のようだったが、翌日目がさめるとそこにはあの男が立っていた。 「キスして! 」と彼は言った。 これから何が起こるのだろうか?

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妹扱いされた私を、今さら愛さないで

妹扱いされた私を、今さら愛さないで

5.0

帰国して3年ぶりに再会した彼女は、交際の駒のように扱われ、彼のベッドへと送り込まれた。 一夜を共にしたものの、彼はまるで相手が誰なのか気づいていなかった。 新しい自分に夢中になっていく彼に対し、彼女は真実を打ち明けることを選ばず、こっそりとメッセージを送り、かつて彼が約束した婚約はまだ有効なのかと問いかけた。 「ずっと妹のように思っていただけだ」 冷たい言葉が少しずつ心を刺し貫く。「言葉にしたのは、ただ君が安心して海外で治療に専念できるようにするためだった。もう帳消しだ。これから先は連絡を取らないでくれ」 彼女は黙ってスマホを閉じ、10年にわたる想いを断ち切った。 しかし、去ろうとするその日、彼は涙で目を赤くし、彼女の足元に跪いて必死に願った。 「お願いだ……行かないでくれ。君は俺と結婚するって言ったじゃないか……」 彼女は冷ややかにその手を振り払う。「そう言ったのはあなた。私のことを“妹”としか見ていなかったのは、あなた自身よ」

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