ぽぷらんの小説・書籍全集
偽りの愛を捨て、巨大企業のCEOに激しく溺愛される
私は東京ナンバーワンモデルの座を捨て、婚約者である翔太の芸能事務所を裏から支えていた。 彼の誕生日にサプライズでマンションを訪れると、彼が私のたった一人の親友・美咲と裸で絡み合っているのを目撃してしまった。 「翔太、いつになったらあの綾乃と別れてくれるの?」 美咲が甘ったるい声で媚びると、翔太は荒い息をつきながら答えた。 「もうすぐだよ。あいつの利用価値が、完全になくなったらな。あの顔は、まだカメラの前じゃ使い道がある」 私は手作りのケーキを床に落とし、絶望と屈辱の中で土砂降りの雨の中へ逃げ出した。 愛のためにキャリアの絶頂で引退し、全てを捧げたのに。 最も信頼していた二人に裏切られ、ただ搾取されるだけの駒だったなんて。 激しい憎悪が胸の中で燃え上がり、私はふらふらと交差点へ向かった。 鋭いブレーキ音と共に、私の目の前で黒いロールスロイスが止まった。 後部座席から見下ろしてきたのは、日本経済を支配する巨大企業のCEO・鷹司暁だった。 私は氷のように冷たい彼の目を見つめ返し、衝動のままに窓を叩いた。 「私と結婚してください。あの二人を破滅させるための、力を貸してください」 この瞬間、かつての温厚な私は死に、容赦ない反撃が幕を開けた。
この夏、私は家族の命綱にはならない
今年の夏休み、気温が一気に上昇したことを受けて、義姉が「家族みんなで避暑とダイビングに行こう」と提案してきた。 だが、その年の気候は例年とどこか違っているように感じられたため、数日だけ滞在して早めに帰ろうと自分は提案した。 すると義姉は烈火のごとく怒り出し、「ここは避暑地として有名なんだから、分からないなら黙ってて!田舎者!あと1か月もすれば気温も落ち着くのに、1か月経つまで私は絶対帰らないから!」と罵声を浴びせてきた。 母もその隣で、必死に義姉の意見に賛同していた。 到着して間もなく、家族は海鮮市場で悪質な店にぼったくられた。支払いを拒んだところ、小さなチンピラにナイフを突きつけられ、理不尽な高額料金を払う羽目に。支払いは自分がさせられた。 その後、地球の磁場が乱れた影響で、本来なら涼やかな海風が焼けつくような熱風に変わり、避暑地は一転して灼熱地獄となった。 空港は高温の影響で運航を停止し、家族は民泊に閉じ込められることに。 政府が高温に対する外出自粛通告を出したにもかかわらず、義姉は「水に入れば涼しくなる」と言って、どうしても潜りたいと聞かない。 その結果、極端な高温の中で突如として海水が急激に上昇し、義姉は水中に取り残されてしまう。 その瞬間、兄が自分を海へ突き落とした。 義姉は必死に自分の髪を掴み、自分の頭を支えにしてなんとか助け出された。 一方、自分は灼熱の海水にのまれ、そのまま海底へ……溺死した。 救助隊の一人も、遺体を引き上げる際に命を落とした。 周囲から非難の声が上がる中、母はこう言った。「うちの娘が無理に潜水しようなんて言うからよ。助からなかったのも自業自得よ。」 この出来事を経て、ようやく義姉・兄・母の3人は高温の恐ろしさを理解し、 民泊に閉じこもり、力を合わせて灼熱の時間を耐え抜いた。そしてついに、政府による救援が到着。 次に目を開けたとき――自分は、義姉が「避暑に行こう」と言い出した、あの瞬間に戻っていた。
