星宮 凪の小説・書籍全集
もう一度、初恋を
交通事故で目を覚ました笘原みのりは、五年分の記憶を失っていた。 十八歳の記憶のまま目覚めた彼女が知ったのは、自分がかつて片思いしていた相手、笘原流星と結婚しているという事実。 けれど、憧れていた初恋の人はもういない。 今の流星は笘原グループを率いる若きCEOで、冷たく、無口で、みのりを信じようとしない夫だった。 しかも彼のそばには、いつも幼なじみの人気女優・丸山紗織がいる。 「あなたは本当に、私の夫なの?」 周囲からは悪女と呼ばれ、夫からも疑われる日々。 それでもみのりは、失われた五年間に何があったのかを知るため、過去の自分が残した手がかりを追い始める。 消された記録。 隠された真実。 そして、どうしても思い出せない深い傷。 冷え切ったはずの夫婦関係は、記憶を失ったみのりの変化によって少しずつ揺らぎ始める。 彼女を遠ざけていたはずの流星は、なぜ今さらその手を離そうとしないのか。 失った記憶の先にあるのは、裏切りか、それとも――もう一度取り戻すべき初恋なのか。
