レインはセクシーワールドを出てからもずっとエドワードに付きまとっていた。 その好奇心は度を越えていて、 エドワードの女性離れ問題の根底を知ろうと執着し、一歩も引かない。
「ねえ! そんなの エドワードらしくないよ。 いつから性的指向が変わって同性愛者になったの?しかもお前、受け身の方だろ!」 二人の口論は女性の柔らかい笑い声によってさえぎられた。 エドワードは、振り返らなくても声の主が誰なのかすぐ分かった。 それは、執拗に喧嘩を売ってくる唯一の女性、忌まわしきベリンダ・シャンガンだ。
ルークは歪めた口元をピクピクさせながら思った。 「思った通りだ。そりゃあこの状況じゃ ボスが男色だと思われても仕方ないよな」
「シャンガンさんは欲求不満でムラムラしてる! こんなところまで俺を追いかけて来るなんて。 俺に夢中なようだね」 売られた喧嘩は倍返しするのがエドワードのスタイルだ。