「そうだよハニー、愛と幸せも一緒にね」 父さんもそこで母さんの肩に腕を回して、 グラスワインを片手に妹夫婦を見て笑っている。
「ママ、パパ」 ライアンは順番に両親を抱きしめ、アレックスも同じようにした。
両親は二人の結婚を祝って、結婚生活について話し始めた。 俺はただそこに突っ立って会話を聞いている。
「二人で旅立つことになったからには、今度は孫を連れてきてくれよ」 父さんがアレックスの肩を軽く叩いた。
「心配要りませんよ、準備はしていますから」 アレックスは自信ありげに言った。
「それは良かった。 こっちの息子が子どもを持つには、やらなきゃいけないことがたくさんあるからな」
父さんの言葉を聞いて、俺の顔は険しくなった。 俺のことを言っているのは分かった。